
「最近シュバルツバルド共和国からこのようなものが大量に流れてきているそうです」
グラストヘイムの皇女たるセリス=グラストヘイムの前に立つL.Bが手にしていた赤い金属を差し出した。
「なにこれ?」
このようなもの、をセリスは手に持ってしげしげと眺める。
「ハンドガン、と呼ばれるもので、火薬を用いて小さな鉛の弾を飛ばす武器だそうです」
「ふーん」
セリスはLBの説明を聞きながらグリップを握り、正面にかけてある絵画に狙いを定め人差し指の位置にあった引き金に指をかける。
引き金を引くと、かちり、とだけ音がした。LBが事前に弾を抜いていたからだ。セリスがちぇ、と舌を鳴らす。
「こんなものが役に立つの?」
「剣や魔法と違って、誰でも扱える市民達の護身用の武器として急速に広まっているらしいニダ。安いものではないから誰でも買える、ってわけじゃ無いようだがの」
セリスの言葉に彼女の右側に立っていた魔術師風の姿の女性が答えた。
椅子に座っているセリスはなるほど、と言って横に立つLBを上目遣いに見上げる。同時にLBの表情が曇る。
「弾は?持ってるんでしょ?」
LBはやっぱりと言った風にため息をついて、それでもすぐに数個の弾を取り出して銃に込めてみせた。
「撃つなら庭か、弓の練習場を使いましょう。大きな音と反動がありますから気をつけてください。あと・・・」
セリスはなかなかその赤い銃が気に入ったらしく絵やら花瓶やらに狙いを定めていて、離そうとしなかった。
その時、がんがんと乱暴に扉を叩く音がして、返事も待たずに扉が開く。
「なんだ呼んだか?」
扉の隙間から黒い服を着た人間がだるそうな声で現れた。
ぱん、
「はうっ」
乾いた音がしてセリスの手に持っていた銃が白い煙を上げた。同時に変な声がして黒い人間はごろごろと転がって、やがてそのままごろりと転がった。
「ひぃ」
「・・・・・あと、人に向けないで・・・欲しかったです・・・」
郭嘉の悲鳴とLBのため息を無視してセリスは白い煙を吐き続ける銃と、転がった人間、ヤドリを見比べた。
「ヤドリ。床を汚すんじゃないわ」
セリスがつかつかと転がったヤドリに歩み寄り、ヒールを唱える。
ヤドリの傷が白い光に包まれ、みる間に体に開いた穴が塞がって銀色の弾が体の中から押し出されコロリと床に落ちた。
「いきなり何しやがんだ!死ぬかと思ったぜ!」
ヤドリはがばっと起き上がると食いつくようにセリスに向かって怒鳴る。
「意外と使えそうね」
「人の話を聞け!」
騒ぐヤドリを無視してセリスは振り返り、郭嘉を見る。
「ウチでも作れるかしら?」
「できると思うけど、向こうでは次々新しい銃が開発されてると聞くニダ。もう少し様子を見たほうがいいニダ」
「そう・・・あ、ヤドリはもう帰っていいわよ」
「何!?ほんとにこの為だけに呼びやがったのか!!」
「エルさん、これからもシュバルツバルドの動向には気をつけてちょうだい」
「はい」
「郭嘉さんは、流れてくる武器と、できればシュバルツバルドで使われてる兵器をできるだけ詳しく調べておいてちょうだい」
「了解ニダ」
「あ、そうだヤドリ」
セリスが思い出したかのようにヤドリを見る。
「あ?」
「あんたは城の前の落ち葉掃いといてね。夜までに終わらなかったら夕食が無いと思いなさい。じゃ、あたしは少し休むわ」
セリスは言う事を言うと奥の自室に引っ込んでしまった。がちゃりと鍵のかかる音がする。
ヤドリが窓から何かを叫んでいたが、関わりたくもなかった上に興味も無かったので郭嘉とLBはそのまま部屋を後にした。
〜〜〜〜〜
こんかいは人物紹介とかつけてみたいのであとから色々追加してみますねー
ぐはぁあぁあぁ
OPで力尽きた!!
でもこんな始まりは良くないか?
少なくとも俺は気に入った!
二つ名って良いよな!!俺大好きだぜ!
追記:
ツヴァー!もんじろうがデカクて隠れちまった許してくれ!
なー?誰かさー、見てみたい対戦カードってあるんか?
もしくは自分が戦って見たいヤツとか?
非公開で良かったら教えてほすい!(相手が嫌かも知れんしな)