FC2ブログ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私の魔人 

深い地面の下
長い洞窟の奥
台座に置かれるは三つの願いを叶える魔法のランプ

盗賊はついに手に入れる
煙と共現れたのは 褐色の肌の 大きな魔人が現れた
魔人が厳かに言った

「我を解放した人間よ 願いを言うがよい」


~~~~~


いつかあなたが読んでくれた童話(物語)

「君ならどんなお願いするの?」
と、笑いながら聞いたけど・・・

私には・・・・・

・・・One・・・
あの白い 四角くて狭い部屋(世界)から連れ出してくれた あなたの左手
私の手を掴んだあなたは森を駆けていく
自分があんなに早く走れるなんて私は知らなかった
どこまで行っても私を遮る白い壁はもう無かった

それは あなたのくれた世界

・・・Two・・・
いつも歩いてばかりのあなただから わたしが見るのはあなたの背中ばかり
わたしがここで立ち止まったら あなたは気付いてくれるの?
でも 試す勇気はない
この世界は一人になるには広すぎるから・・・
小さな繋がりを求めてゆらゆら揺れるあなたの服の裾をきゅっと掴む
あなたは「いつも」すぐに立ち止まって不思議そうに振り返る
あぁ・・・良かった

それは あなたのくれた安心

・・・Three・・・
私は最後の願いを口にする
あなたは少し驚いた顔をして 困った顔をした
そしてわたしの前にしゃがみ込むと あなたは笑いながら真面目に言った

「それは自分で叶えるんだ」
そう言って わたしの頭を軽く撫ぜる

「君に付けた名前(フリージア)はその為にあるんだから」
納得できずにむくれると あなたは誤魔化すように笑った


あの童話(物語)のように親切じゃないけど とても暖かいランプの魔人
スポンサーサイト

郭嘉の棚 

ここは郭嘉さんの作詞した歌を納めた棚です
レドが作ったものではありませんので勘違いなさらずに;><

Jの歌
友康の歌
レドの歌
ツヴァイトの歌
うけひめの歌

孤高の魔術師 ~レッドヘリング~ 

が眠る 
ひどく眩しい夜

全ての音は大地に沈み行き
ひどく遅い 止まったような闇の中に 魔術師は身を委ねていた

ふいに白い仮面の奥に光る 老いた魔術師の瞳が僅かに揺れる

開かれる扉

黒い影が真っ直ぐに 魔術師の部屋へ滑り込む
戸口に立つのは 棒のような人影
黒い(闇色)のローブ、白い(羽)の杖、心を射抜くような(ペリドット)

「嗚呼・・・それは私じゃないか・・・」
腕を伸ばそうとして動かぬ腕が 肘掛からダラリと落ちる

影の手に現れた緋色の槍が老いた男の胸を貫いた

くず折れる身体
落ちる白い仮面

引き攣れるように口の端が持ち上がる

「私は・・・正しかったのか・・・」
吐き出された緋い言葉が埃の積もった床に張り付いた

それは半生を費やした魔術師の答えだったのだろうか
それとも幾度と無く繰り返された自問に過ぎなかったのだろうか

「お前は正しかったのだ」

影が白い仮面を手に取った

「だがまだ答えは出ていない」

白い仮面は影の顔に・・・
床に打ち捨てられた魔術師の帽子(シルクハット)を頭に乗せる

「行こう 魔術師(孤独)よ」

翻る闇色のローブ(翼)が夜の闇を飛び越えていく

魔術師は孤独と共に在る
孤独は魔術師と共に在る

世界(ラグナロク)で誰よりも孤独な男

しかしそれ故にこそ孤独ではなかった



魔術師(レッドヘリング)は孤独と共に在るのだから
           


孤高の魔術師 ・・・fin

運命の操り人形 ~第四章~ 

年は青年となり 魔術師は老いていった
いつしか 男の顔は白い仮面に 覆われていた

名前を捨てた自分への罰だったのだろうか
春を迎える度に自分に似てくる二人の姿に耐えられなかったのだろうか

魔術師は二人を偽りの名(レッドヘリング)を与えた

同じものを食べ 同じ事を学び 同じ時を生きた二人は 
同じ背 同じ声 同じ顔の青年へと成長した

しかし合わせ鏡の少年達は己の運命を知ってしまうのだ

一人は己の運命を知り そして理解した
秘められた魔力(力)
与えられた可能性(力)
魔術師の望み(力)

「これが僕なのか」

理解は少年に全てを受け入れさせた
そしてあの晴れた日の午後 少年は男の杖を握り締め 口を開いた

一人は己の運命を知り そして理解した
身の内に潜む魔力(力)
与えられた可能性(力)
魔術師の持つ望み(力)

「これが僕なのか?」

疑問は少年に全てを否定させた

そしてあの雨の日の朝 少年は今に飾られた一振りの剣と共に姿を消した

真逆の道を歩き始めた合わせ鏡

しかし何が違うというのだろうか
何故気付けないのだろうか
運命を従った者
運命に抗う者
どちらも運命に縛られ 操られた人形(マリオネット)に過ぎないのだと言う事に・・・

それは人の領分を超えて生まれ出でた二人への神罰なのだろうか
それとも愚かな夢を見た魔術師への伝言(メッセージ)なのだろうか

二人の消えた扉を見つめ 魔術師は呟く・・・

「それでも お前達は 私の望みなのだ・・・」



男は二人に何を望むのか・・・・・

~~~~
五章へ

ブログランキング参加中よかったらぽちっとお願いします^^

魔術師の望み ~第三章~ 

街には魔術師の望みがあった
男は知恵を対価に望みを求む

その知恵が街の狂気を加速させると知りながら・・・・

唯、望みのままに・・・・

かくして魔術師は望みを手に入れる
望みは今 男の目の前にあった

4つの瞳が魔術師を見上げていた
とても良く似た二つの顔
双子のように良く似た少年

男が手を伸ばす

「お前達は私の望みなのだ」

言葉を解さぬ二人にも男の手の温もりは伝わった
合わせ鏡の笑顔が魔術師に向けられる

予想していた事であった
覚悟していた事であった

少年達の表情(顔)に男が覚えるのは小さな失望
「やはり・・違うのだな」

男は笑顔を『知らなかった』

期待・・・
それは他者への依存
魔術師の嫌い続けた忌むべき感情

「それでも・・・・」

魔術師の表情(顔)が苦悩に小さく歪む

「それでもお前達は・・・私の望みなのだ・・・」



無邪気に見つめる二つの顔は・・・どこか男に似ていた

~~~~
第四章へ

夢走る街 ~第二章~ 

術師の望みはその足を一つの国へと運んだ。
その国は小さいながらも栄光に光輝いていた。

更に正確な銃を、もっと便利な機械を、より高尚なる生命を。

呆れる程の夢の果てに生み出される技術(技)は何処を目指しているのだろうか?

それは誰が見た夢だったのだろうか
本当は何を望んでいたのだろうか

夢は夢を巻き込んで徐々に徐々に大きくなり
やがて夢は主さえも飲み込んだ
他者の夢を喰らい、望みを喰らい、幸せを喰らい、頭を無くした怪物となって進むべき方向も解らぬままに走り出す。

幾百の生命を奪える兵器は何処に向ける為に作られたのか

完璧さ故に憎しみを覚えた機械の血に濡れた腕は本当は何を成さんが為に造られたのか

十の生命を踏み台に創り出された生命(ホムンクルス)は何が為に生きるのか

人の望みを喰らい輝く美しくもおぞましい魂の炎は燃え盛る
栄光の炎にくべられていく哀れな薪達
輝きを増す炎は新たな夢見る薪達を引き寄せる

夢(狂気)へと走り続ける街(リヒタルゼン)

魔術師もまた薪なのだろうか?


孤高の魔術師 三章へ

~~~
ブログランキング参加中よかったらぽちっとお願いします^^

孤高の魔術師 ~第一章~ 

るところに一人の魔術士が居た。

男の世界には神が居なかった。
悪魔も居なかった。
友も、敵も、何も無かった。

魔術士には彼を照らす光も無く、夜闇の入り込む隙間すらも存在しない。
彼を取り巻いているのは、孤独。
唯独り全てを拒絶し、そして全てを望んだ。

独り歩き続けた男もついに立ち止まる時が来る。
いつしか彼の手には魔法と言う大いなる力が握られていた。
彼の頭は膨大な知恵で満たされていた。
それは男の求めたものだった。

巨大な虚無の障壁が立ち塞がった。
絶望の溝が行く道を隔てた。

求めしものは手の内にあった。
それ故に彼は行く道を失った。

魔術師は問わずにはいられない。

戻る道も無く、帰る場所も無く、そして行く道すらも失った魔術士は呆然と立ち尽くした。

「私は正しかったのか?」

それは終焉の鍵(word)
世界が割れる、望み(物語)が崩れる。

そしてそれは始まりの鍵(word)
虚無が崩れ、絶望の溝を埋める。

それは余りにも愚かで不毛な問いかけ。
それでも魔術士は歩き出す。



男は行く道を見つけていた。

孤高の魔術師 二章へ

~~~
ブログランキング参加中よかったらぽちっとお願いします^^

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。