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レッドヘリング ーカタコンベでのソロ狩りー  (2008/03/20)
「・・・埋葬されておきながら、何故おとなしく寝ていることもできんのか」
 レッドヘリングの呪に従い、彼を守るように黒煙を上げて炎の壁がせり上がる。
 恐怖も痛みを感じないゾンビ達は躊躇無く炎へと突入するが、腐敗した五体は焼かれ、炎の中で崩れて落ちていく。
 しかし中には炎を通り抜けたゾンビが、レッドヘリングへと迫る。
 レッドヘリングは小さく鼻を鳴らして、右腕をかざす。
「ナパームバルカン」
 瞬間、不可視の衝撃が足枷を引きずったゾンビの腹部を直撃し、白い骨を撒き散らして上半身が汚れた床に這いつくばった。よろめきながらも残った下半身が歩いていたが、彼までたどり着く前に痙攣しながら倒れた。
「この世界には誰に知られることも、果たされることも無く消えていく願い達があると言うに、何ゆえ石の下に身罷られた者達が再びこの地に姿を現すのか」

 カタコンベ(地下墓所)。

 グラストヘイムのカタコンベは1000年前の巨人と人間との大戦争以来、放棄されてきた城。
 朽ち果てた魂は武具に宿り、供養されたはずの肉体すら不死者となって未だに彷徨い続けている。
 魔物の住処と化していたグラストヘイム城は1000年振りに、正当なる城主セリス=グラストヘイムを迎えて無事とは言えない道程を行きながらも復興を遂げたが、その地下は1000年前の惨劇の傷跡をはっきりと残していた。

「他者を道連れにせねば死に切れぬ程の願いがお前達にはあったのか?」
 魔力の炎が、魔力の塊が次々とゾンビ達の体を打ち砕いていく。
「同情が欲しいならくれてやろう。誰にも知られずに死んでゆけぬのなら私が覚えておいてやろう。・・・だが!」
 高く振り上げた杖をレッドヘリングが振り下ろす。ごう、と溢れた魔力が冷気となってカタコンベの湿った土を巻き上げる。
「死に切れずに彷徨えるほど願うものがあるならば、貴様らは何故死んだ!」

 爆発に近い吹雪が地下墓所を踏み荒らす。腐敗した体は凍る前に暴風雪に引きちぎられ、肉体を持たないレイス達はレッドヘリングの魔力の吹雪の中で一瞬で四散した。

「全てを捨て逃げ出すこともできずに中途に死んでいった者達が、生者の望みを阻むなど・・・・恥を知れ!」

 白い嵐が過ぎ去り、レッドヘリングはあるべき姿に戻った墓所を一瞥すると、ずれたローブとシルクハットの埃を払い地下墓所を後にした。

 こんな事を続けても無駄なのかもしれない。
 また数日もすれば、この地は不死者達の徘徊する闇の墓地となってしまうのだろうから。


〜〜〜読まなくてもいい解説〜〜〜
レッドヘリングは詠唱が遅い。
だって彼はAGIWIZなんですもの。

彼はFWと、詠唱の短い念系の魔法で戦うのが大好き。
だからゾンビの多いカタコンとかリヒタルゼンとかが好きなのです。以前にカタコンからゾンプリが消えた時の彼の落胆っぷりは見てて笑えちゃうくらいでした^^

でもハイプリーストのセリス様が治めるようになってもカタコンはゾンビだらけですよねー

でもセリス様が頑張りすぎてきれいになりすぎるとヘリングさんが悲しむので程ほどに・・・・・
カテゴリ:日記小説
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