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外側へ続く物語 2 

       レド⇔フレーゼ



「もー!なんでフレーゼそう面倒ばっかり持ってくるのかなー」
 冒険者アカデミーの図書館に来ていた人間のレドは物凄く大きな独り言を言いながら手にした茶色い皮表紙の本を棚に戻した。
「だってー・・・」
 少女のような姿をしたホムンクルスのフリーゼは地面に着きそうな程長い葉っぱと蔓の髪をいじりながら、きまり悪そうにスイスイ視線を泳がせていた。
「だってじゃないでしょお。大体どんな素敵な出会いかたしたら見ず知らずの人に本の返却なんて頼まれるのさ!」
「だっていきなり渡されたんだもん」
言いたいことは山ほどあったが、本気で起こる気も無かったので結局レドが折れる。
「・・・まあいいけど。アカデミーは一度来てみたかったしね」
レドがため息一つ吐いて機嫌を直して、本棚を眺める作業を始めた。
「ねえレド、どんな本だったの?」
「いや、どうってことない本だったよ。題名みたいなのはあったけど中はほとんど白紙だったんだ。日記か何かじゃないのかな?」
「ふーん」
「なんで?何か言われたの?」
 本棚を眺めながら何気なくフレーゼに聞いた。
「うん、次に繋いで欲しいんだって」
「・・・・・フレーゼ」
 レドは少し考えた後、選んだ10冊程の本を抱えて振り返ると真面目な顔をして言った。
「変な人の変な話を真面目に聞いてるからこんな本押し付けられるんだよ?判ってる?」
「・・・はぁーい」
 フレーゼは不満そうだったが素直に頷いた。
「今の人」
「どうしたの、レドの知り合い?」
 白いプリーストらしき服装の背中を見送るレドにフレーゼが問いかけた。
「いや、今のプリースト。さっき僕が返した本を持っていった」
「私が持ってきた真っ白な本?」
 レドが頷く。
「何に使うんだろう、気になるなぁ」
 レドはカウンターでやり取りをしているプリーストの背中を見ながら呟いたが、フレーゼは興味ないようで曖昧に頷いただけだった。

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